高橋です。今日は、多くの経営者や管理職の方々が頭を悩ませている「働き方改革」について、新しい視点からお話ししたいと思います。
「働き方改革って、結局残業を減らすことでしょ?」「社員の生産性を上げるのは難しいよ…」なんて思っている方もいるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。実は、「働けば働くほど楽になっていく」という、まるで魔法のような仕組みづくりが可能なんです。
今回は、この仕組みを実現するための6つの戦略について、具体的な方法や事例を交えながら詳しく解説していきます。この記事を読めば、きっと新しい視点で自社の働き方改革を見直すヒントが得られるはず。
では、さっそく「働けば働くほど楽になっていく」仕組みづくりについて紹介したいと思います。
1. 業務効率化と生産性向上:無駄を省いて楽に働く
「働けば働くほど楽になっていく」仕組みづくりの第一歩は、業務の効率化と生産性向上です。
これは言い換えれば、「無駄な業務の削減と自動化」を進めることなんです。
なぜこれが重要なのか?それは、無駄な作業を減らすことで、社員の負担を軽減しつつ、本当に必要な業務に集中できるようになるからです。結果として、全体の生産性が向上し、「楽に働く」ことができるようになるんです。
具体的には、以下のような施策が考えられます。
- 業務の優先順位を見直し、不要なタスクを思い切ってやめる
- 単純な繰り返し作業は、AIやシステムを導入して自動化する
- 業務マニュアルやフローチャートを作成し、誰でも同じクオリティで仕事ができるようにする
アイスタイルでも、何度も新しいサービスをつくってはやめてきました。
ChatGPTのGPTsでチャットボットの200以上つくり、あらゆることを自動化することによって大きく生産性が向上しました。
そのほか、やるべきことを精査し、外注も積極的に利用することで「やりたいこと」や「得意なこと」に集中できる環境を構築しています。
今ではClaudeのprojectsやGoogle NotebookLMを使い分けて仕組み化しています。
マニュアルも社内でチャットボットを構築し、いつでも社員が自分のスマホからチャットボットに質問するだけで最新のマニュアルがみれるようにしています。
この結果、大幅な時間短縮ができ、生産性が大幅に向上しました。
このように、業務効率化と生産性向上に取り組むことで、「働けば働くほど楽になっていく」仕組みの土台作りをしています。
2. 柔軟な働き方の導入:自由度を高めてモチベーションアップ
「働けば働くほど楽になっていく」仕組みづくりの次のポイントは、柔軟な働き方の導入です。具体的には、フレックスタイム制やテレワークなど、多様な働き方を認めることが大切です。
アイスタイルではいうまでもなく、両方とも導入済みです。
なぜ柔軟な働き方が効果的なのでしょうか?それは、社員一人ひとりのライフスタイルに合わせた働き方ができることで、仕事とプライベートの両立が容易になり、結果として仕事へのモチベーションが向上するからです。
柔軟な働き方を導入するためには、以下のような施策が考えられます。
- 個々のライフスタイルに合わせた勤務時間の選択を可能にする
- 在宅勤務やサテライトオフィスの活用で通勤負担を軽減する
- 副業を認めるなど、キャリア形成の幅を広げる
アイスタイルでいうと、完全フレックスタイム制と在宅勤務(リモートワーク)の組み合わせを導入しました。
その結果、育児中の社員が子供の習い事の送迎と仕事を両立できるようになり、離職率が大幅に低下。
さらに、通勤時間がなくなったことで、社員の自己啓発の時間が増え、会社全体の生産性が向上しました。
このように、柔軟な働き方を導入することで、社員のワークライフバランスが向上し、「働けば働くほど楽になっていく」という好循環を生み出しています。
3. モチベーション管理の徹底:やる気を引き出し、楽しく働く
「働けば働くほど楽になっていく」仕組みづくりの3つ目のポイントは、モチベーション管理の徹底です。特に重要なのは、内発的動機づけを重視したアプローチです。
なぜ内発的動機づけが大切なのか。
それは、外部からの報酬やペナルティなどに左右されず仕事そのものに喜びや意義を見出すことで、持続的なモチベーションを維持できるからです。
結果として、「楽しく働く」ことができるようになります。
効果的なモチベーション管理のために、以下のような施策が考えられます。
- 社員に自律性を与え、自ら選択して業務に取り組める環境を作る
- 仕事の目的や責任を明確にし、達成感を感じられるようにする
- 適切なフィードバックを行い、成長を実感できるようにする
アイスタイルでは、社員が自ら社内の業務フローや仕事の進め方について改善した方が良い部分を提案し、採用されると給与とは別に報酬が支払われる「改善提案」という仕組みがあります。
その他、サービスの課題や新しいプロジェクトをチームを組んで進める「社内ベンチャー制度」を導入しました。
その結果、社員の創造性が刺激され、新規事業や仕組みがたくさん生まれています。
同時に、社員の仕事への満足度も大幅に向上しました。
このように、内発的動機づけを重視したモチベーション管理を行うことで、社員の自発的な成長と高いモチベーションの維持が可能になり、「働けば働くほど楽になっていく」という好循環を生み出すことができるんです。
4. 職場環境の改善:快適な空間で効率アップ
「働けば働くほど楽になっていく」仕組みづくりの4つ目のポイントは、職場環境の改善です。
快適で働きやすい環境を整備することが、実は非常に重要なんです。
なぜ職場環境の改善が効果的なのでしょうか?それは、快適な環境が社員の心身の健康を促進し、結果として生産性の向上につながるからです。つまり、「楽に働く」ための基盤を作るということなんです。
職場環境を改善するためには、以下のような施策が考えられます。
- スタッフのPCを全てトリプルモニターにする
- 人間工学に基づいた作業道具(デスク、椅子など)を導入する
- コミュニケーションルールを設け、無駄なミーティングや会議をなくす
アイスタイルでは、スタッフ全員のパソコンをトリプルモニターにしています。大きな画面で仕事をするだけで大きく生産性が向上するのでこれは経費を惜しまず最初にやりました。
その他、疲れにくい椅子や机をチョイスしたり、リフレッシュできる雑談ができるチャットルームをつくったりと、いろいろと工夫しています。
社内コミニュケーションも、ほとんどをチャットにすることで、ミスを減らし効率化を求める一方で、直接話した方が良いことは時間をとって対面で話すようにしています。
このように、職場環境の改善に取り組むことで、社員の心身の健康と生産性向上を同時に実現し、「働けば働くほど楽になっていく」仕組みづくりを加速させることができます。
5. 「80%の完成度」の推奨:完璧主義から脱却して楽に成果を出す
「働けば働くほど楽になっていく」仕組みづくりの5つ目のポイントは、「80%の完成度」を推奨することです。つまり、完璧を求めすぎず、ある程度のレベルで良しとしています。
なぜ「80%の完成度」が重要なのでしょうか?
それは、完璧を追求することで生じる無駄な時間と労力を削減し、より多くの成果を効率的に生み出すことができるからです。
結果として、「楽に成果を出す」ことが可能になるんです。
「80%の完成度」を推奨するためには、以下のような取り組みが考えられます。
- 「巧遅よりも拙速」の考え方を浸透させる
- 時間対効果を重視し、過度な品質追求を避ける
- 失敗を恐れず、チャレンジを推奨する雰囲気を作る
アイスタイルでは、システム開発のプロセスを見直し、「80%の完成度」でフレームを作り、社内や顧客にフィードバックを早期にもらっています。
完璧を求めすぎて顧客との認識のズレがあると時間が大きくロスになるので、早めにフィードバックを求めることで開発期間が半減し、顧客ニーズによりマッチしたサービスを提供できるようになりました。
このように、「80%の完成度」を推奨することで、業務のスピードアップと社員のストレス軽減を同時に実現し、「働けば働くほど楽になっていく」仕組みを強化することができます。
6. 適切な評価制度の構築:頑張りが報われる仕組みで楽しく成長
「働けば働くほど楽になっていく」仕組みづくりの最後のポイントは、適切な評価制度の構築です。具体的には、長時間労働ではなく、成果や生産性を評価する制度を導入することが重要です。
なぜ適切な評価制度が必要なのでしょうか?それは、公平で透明性の高い評価が社員の意欲向上につながり、結果として組織全体の活性化を促すからです。つまり、「楽しく成長する」環境を整えるということなんです。
適切な評価制度を構築するためには、以下のような施策が考えられます。
- 「残業=頑張っている」という認識を改める
- 目標達成度や業務の質を重視した評価基準を設ける
- 定期的な面談で、個々の課題や目標を明確にする
アイスタイルでは、残業を廃止し、顧客満足度と業務改善提案の数と質を評価指標に加えました。
その結果、社員の創意工夫が活発化し、業務効率が向上。同時に、顧客からの評価も上がり、会社全体の業績改善につながりました。
リモートワークが中心となっているので、目に見える「成果主義」にする必要があったんですね。
このように、適切な評価制度を構築することで、社員の成長意欲を刺激し、「働けば働くほど楽になっていく」という好循環を生み出すことができます。
まとめ「働けば働くほど楽になっていく」仕組みで、働き方改革を成功させる
いかがでしたか?「働けば働くほど楽になっていく」仕組みづくりについて、理解を深めていただけたでしょうか。
今回ご紹介した6つの戦略を実践することで、社員の負担を減らしつつ、生産性と満足度を向上させることができます。しかし、忘れてはならないのは、これらの施策を一朝一夕に実現することは
できないということです。長期的な視点を持って、一つずつ着実に進めていくことが大切なんです。
最後におさらいしておきましょう。「働けば働くほど楽になっていく」仕組みづくりの6つの戦略とは
- 業務効率化と生産性向上
- 柔軟な働き方の導入
- モチベーション管理の徹底
- 職場環境の改善
- 「80%の完成度」の推奨
- 適切な評価制度の構築
これらの戦略を総合的に実施することで、真の意味での働き方改革が実現できるんです。
ただし、忘れてはならないのは、これらの施策は一度導入すればそれで終わり、というわけではないということです。
定期的に社員の声を聞き、PDCAサイクルを回しながら継続的に改善を図ることが成功の鍵となります。
皆さんも、明日からさっそく、この「働けば働くほど楽になっていく」仕組みづくりにチャレンジしてみましょう。
小さな一歩から始めて構いません。例えば、不要な会議を1つ減らしてみる。あるいは、社員の意見を聞く機会を設けてみる。そんな小さな変化の積み重ねが、やがて大きな変革につながっていくんです。
働き方改革は、決して経営者だけの責任ではありません。社員一人ひとりが主体的に考え、行動することで初めて実現できるものなんです。
さあ、早速ですが「働けば働くほど楽になっていく」職場づくりに取り組んでいきましょう。きっと、社員の笑顔が増え、会社全体が活気にあふれる未来が待っているはずです。
その先には、仕事もプライベートも充実した、豊かな人生が広がっているはず。そんな未来を信じて、一歩ずつ前に進んでいきましょう!
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