日本経済新聞を呼んでいると、「フェイスブックの次にはやるSNSはなにか」という記事があった。 「齋藤さん」というスマホ向けのアプリのダウンロード数が200万本を突破したらしいけど、この「齋藤さん」は今話題のLINEやカカオトーク、Skypeなどと同じように無料通話ができるサービス。
ただ、他と明らかに違うのはユーザーのほとんどはほぼ匿名で「自分の知らない人」としか話せないという点で、さらに「一度話した人とは二度と話せない」しくみになっているそう。
まさに「一期一会のSNS電話アプリ」ですね。 最近のフェイスブックやツイッターでは、学校や職場の人間関係をそのまま持ち込むケースが増えて、友人、知人のコメントにいちいち反応するなど、SNS上の交流に気を使って疲れることも多くなっているそうで、僕もそのうちの一人。(その前にあんまりひらいてないが (笑)僕もTwitterの方がどちらかというと好き)
これらのSNSに対し、「斉藤さん」は匿名のユーザー同士が自分のことを本音で話せる場として、こうした体験を新鮮に感じて、ユーザーは利用している。
「斉藤さん」は、反抗期の10代の高校生や大学生が主なユーザーで、彼らは大人や学校などの束縛を嫌い、斉藤さんを使って「新しい自分」を表現したがっている。しかも、彼らは見知らぬ人と話すことに抵抗感がない。
僕らの常識が全く通用しない世代。こういう世代に注目することも重要かと感じる。 このアプリはたくさんの人にダウンロードされているにもかかわらず、FacebookやTwitterではほぼシェアされていないのも特徴だそうで、「リアルな場でのクチコミ」がメインだそう。
これも一つの特徴としてとてもおもしろい部分ですね。 この齋藤さんのヒットから、SNSもFacebookやTwitterのようにすべてを紹介する「大きなソーシャル」ではなく、音声通話、写真、位置情報、エンターテインメントなど、さまざまな分野に特化した「小さなソーシャル」の時代へ移っていくことが予想されていて、すでにたくさんのサービスがでてきているそうですね。
特化型SNSはFacebookやTwitterのようにたくさんのユーザー数は見込みにくいかもしれないけど、それぞれの分野で「根強い」ユーザーが集まりそうですね。
SNSはユーザーの移り変わりが非常に早い。あの一世を風靡したTwitterでさえ、ユーザー数は激減したときいたし、本当に難しい世界だな、と思う。
これからは、すでにFacebookやTwitterを活用している先進層向けにSNSアプリを作るよりも、インターネットに明るくない「普通の人」へのサービスがはやるとのことで、今後の動向に注目したい。 インターネットの世界は常にすごい早さで動いているけど、それが一つの醍醐味。 今後も動向を見守りつつ、いかせるものがあれば取り込みたい。