Dropbox(ドロップボックス)は、フォルダにファイルをドラッグ&ドロップするだけで同期やバックアップが自動でき、データの共有も簡単にできることで人気のオンラインストレージサービスです。
スマートフォンやタブレットでも利用できることから、利用者は年々増加していますが、残念ながらそのストレージ容量には上限があります。
そこで今回は、そんなDropboxのストレージ容量を増やす方法についてご紹介したいと思います。
目次
Dropboxのストレージ容量は個人向けで最大1TB
Dropboxのストレージ容量は、無料版か有料版かによってその容量に違いがあります。ここでは個人向けプランについてご紹介します。
まず、無料版のDropbox Basicアカウントの場合は2GBの容量が最初に付与され、後ほどご紹介する方法により最大16GBまで容量を増やすことができます。
次に、有料版のDropbox Plusは月額1,200円(年間払いの場合は1ヵ月あたり1,000円)で1TB(1,000GB)までの容量を利用することができます。
このプランでは、共有リンクを使ってデータをやりとりする際にパスワードや有効期限を設定できたり、デバイスを紛失した場合のデータの遠隔削除機能、インターネットに接続できない状態でもファイルやフォルダにアクセスできるオフラインアクセス機能などを利用することができます。
そして、有料版にはDropbox Professionalという月額2,400円(年間払いの場合は1ヵ月あたり2,000円)のプランもあります。
このプランでは、容量は1TBとDropbox Plusと同じですが、Dropbox Plusの機能に加え、さらにハードドライブの容量を節約するスマートシンクと呼ばれる機能が利用できたり、バージョン履歴を過去120間まで保存できるといった特徴があります。
ストレージ容量制限の上限に達すると同期できなくなる
無料でも最大16GBまで増やすことのできるストレージ容量ですが、もし、ストレージ容量制限の上限に達してしまった場合は、ファイルが削除されたり保存できなくなるのではなく、同期ができなくなります。
同期ができなくなるということは、Dropboxフォルダがただファイルをまとめるためだけのフォルダになってしまうということですので、それではDropboxを利用する意味もなくなってしまいます。
従って、Dropboxを利用するからには、ストレージ容量には必ず余裕を持たせておく必要があるのです。
Dropboxのストレージ容量を無料で増やす方法
先にご紹介したとおり、Dropboxの無料版アカウントで利用できるストレージ容量はデフォルトで2GBと、多数の画像ファイルを保存したりパソコンを日々利用する方にとっては物足りなく感じる容量でしょう。
ここからは、ストレージ容量を無料で増やす方法をご紹介していきます。自分にはどれくらいの容量が必要なのかイマイチわからない……という方も有料版を購入する前に是非試してみてくださいね。
「Dropboxスタートガイド」を完了させる
「Dropboxスタートガイド」とは、その名のとおりDropboxの基本的な使い方を紹介したものです。スタートガイドには7つのステップがあり、このうちの5つのステップをクリアすれば250MBの容量を増やすことができます。
なお、次の方法で比較的簡単にステップをクリアすることができるので、これからご紹介する残りの方法を試す前に是非やっておきましょう。
1.Dropboxにログインして、画面左の「スタードガイド」をクリックします。
2.7つのステップのうち、任意の5ステップを選択し、それぞれをクリアしていきます。ちなみに、おすすめは自分一人でも行える「友人や同僚とフォルダを共有する」「Dropboxに友人を招待する」以外の5ステップです。
Dropboxを家族や友達などに紹介する
家族や友達、知り合いなどにDropboxを紹介し、さらに登録してもらうことで一人あたり500MBの容量アップをすることができます。容量は最大16GBまで、つまり最大32名まで紹介することができ、紹介をした相手にも500MBずつ容量が付与されるため、まだDropboxを利用していない人を見つけたら紹介・登録してもらいましょう。
もし、あなたがまだDropboxのアカウントを持っていない段階であれば、既にアカウントを持っている人から紹介してもらうと良いでしょう。なお、紹介は次の手順で行ないます。
1.Dropboxにログインし、画面右上部にあるアバターをクリックします。
2.「設定」→「プラン」→「お友達を招待する」の順にクリックします。
3.ボックスに紹介する人のメールアドレスを入力し、紹介メールを送信します。ちなみに、「こちらの方法でも友達を招待できます」というメッセージの下にあるリンクをコピーし、任意のメールにペーストして送信する方法でも同様に紹介ができます。
このあと、紹介メールを受け取った人が紹介メールのリンクをクリックし、Dropboxデスクトップアプリをインストール・ログイン後、アカウントのメールアドレスを確認するとあなたに500MBの容量が付与されます。
TwitterやFacebookと連携させる
TwitterやFacebookのアカウントを持っている方であれば、実際には使用していなくても、以下の方法により連携させることで125MBずつ容量をアップすることができます。
Twitterアカウントとのリンク、Twitter でDropbox公式アカウントのフォローをし、さらにDropboxの「容量を獲得するには」のページよりDropboxが好きな理由を90文字以内で入力・送信する | それぞれ125MBずつ容量がアップ | |
Facebookアカウントとのリンク | 125MB容量がアップ |
「Dropboxコミュニティーフォーラム」に参加する
Dropboxのサイトにはコミュニティーのメンバー内で質問をしたり、その質問に対する回答をコメントする「Dropboxコミュニティーフォーラム」と呼ばれるものがあります。
このコミュニティーフォーラムに参加し、誰かの質問に対して回答を投稿し、さらにその投稿を見た人から「賞賛バッジ(Twitterの“いいね!”のようなもの)」がもらえると、500MBの容量が付与されます。
投稿された質問に答えるというのはそう簡単なことではないかもしれませんが、パソコンやソフトに詳しい方であれば参加して見る価値は十分にありそうです。
対象のデバイスを購入したり、対象のプロバイダと契約する
Dropbox ではDropboxが対象としているメーカーのデバイスを購入したり、対象のプロバイダと契約することで、期間限定のプロモーション容量をプレゼントするキャンペーンも行なっています。
各プロモーションの利用規約は異なりますが、例を挙げるとASUS、Dell、HP、Lenovo、Samsungなどのデバイスが対象となっており、6ヵ月間〜2年間などとそれぞれ期間限定ではあるものの、中には48GBなど大幅に容量をアップさせることも可能です。
Dropboxの容量を増やすために新しくデバイスを購入することはあまりないかもしれませんが、これからデバイスを購入する予定がある方や最近購入したパソコンが対象メーカーだったということもありますので、是非チェックしてみましょう。
ここまでストレージ容量を増やす方法についてご紹介してきましたが、基本的にパソコンやスマートフォンで扱うデータは使用する期間が長くなればなるほど自然と増えてしまうものです。
Dropboxの有料版では年間契約で月額1,000円から、無料版のデフォルト容量である2GBの500倍の1TB(1,000GB)のストレージ容量を利用することができます。
今回ご紹介した方法を行なっても容量に不安のある方や日々容量を意識することなくゆとりを持ってデータを扱いたいという方は、有料版の利用も検討されると良いでしょう。