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起業の前に!会社には「4種類」あることを知っておこう
会社には「株式会社」、「合同会社」、「合資会社」、「合名会社」の4種類が存在します。合同会社、合資会社、合名会社の3つは「会社を大きくすることに重点を置かずに家族や仲間内で事業を行なっていく会社」と考えてもらって大丈夫です。それに対して、株式会社というのは「これから社員も増やして会社どんどん大きくしていくぞ!」という会社。
そのため、この記事では「株式会社を設立するステップ」について書いていきたいと思います。
アイディアを出してやりたい事業を決める
成功する起業までの最初のステップは「事業アイディアを考えること」です。
事業アイディアを出す方法としては以下の5つがとても効果的なので参考にしてみてください。
自分のスキル・知識でできることは何かを考える
今までの人生で自分が身に付けてきたスキルや知識が事業のアイディアになることは多々あります。
自分の好きなことは何かを考える
「好きこそものの上手なれ」ということわざがあるように、自分が好きなことを事業にすればどんなに辛い時期でも継続できます。
社会で不足している部分(あったらいいな)を見つける
会社が世の中に存在する意義のひとつは「社会貢献」です。
いま社会では何が求められているだろうと社会を見渡してみましょう。ちなみにi-Styleでも「あったらいいな」は会社のコンセプトになっています。
セミナーや交流会に参加する
起業家が開催するセミナーや起業を志している人たちが集まる交流会に参加してみると自然とモチベーションとアイディアが湧いてきます。
起業家によって書かれた本を読む
本を出版するような起業家でもみんな初めは起業家を志す人だったのです。
彼らが起業して会社を大きくするまでに、何を考えてきたのかを知ることはとても勉強になると思います。
本は偉大な経営者の貴重な意見を千円ちょっとで学ぶことができるのでとても有意義ですよね。
やりたい事業を見つけたら次のステップでその事業をもっと具体化していきましょう。
ビジネスモデルの構築しよう
ビジネスモデルとは簡単に言ってしまえば「事業として継続的にお金を稼ぐ仕組み」です。
ステップ1で思いついたアイディアで実際に事業としてお金を稼いでいけるのか?を考えるのがステップ2でやることになります。
では、ビジネスモデルを構築する4つのポイントを抑えておきましょう。
事業のストロングポイントは何か
まず、考えるべきなのが事業のストロングポイントです。
事業の強みが分かっていれば顧客を絞るときにも役に立ちます。
競争相手を分析する
ライバルが多くいる分野で起業をした場合、負けてしまう確率は高いです。競争が激しくないフィールドがベターです。
お金を払ってくれる顧客は誰か、市場規模は?
「事業にお金を払ってくれる顧客は誰なのか、市場規模はどれ位か」を明確に考えてみましょう。事業を支えるのは顧客だからです。
どのようなプロセスで顧客に提供するか
ここで考えるのは「集客方法・提供方法」です。事業をどのように顧客まで提供させていくのかを考えてみましょう。
どのくらいお金が稼げるか
事業を続けていく上で大切なのは「収益」です。
取引先・人材を見つけよう
事業・会社を大きくするために必要なのは「取引先」と「人材」です。どちらが欠けても、事業は大きく崩れてしまいます。
当たり前ですが事業を成長させていくには、まず取引先を確保していかなければいけません。特に、複数の取引先を見つけておくことで事業を安定したものにできます。
また、起業をしたばかりの段階では、人材を見つけることは難しいと思います。自分が探しているような理想の人材はまず見つけることはできないと考えたほうが良いかもしれません。
日本を代表する経営者・松下幸之助氏も松下電器を創業当初の頃は人材を獲得することに非常に苦労をしたことで有名です。その経験から、松下氏は「人材の育成」に力を入れるようになりました。起業して継続的に事業を大きくしていくには人材を育てていくことも大切です。
資金調達に必要な事業計画書を作ろう
事業計画書とは「これから始める事業を実現させるためのマップ」と考えてもらうとイメージしやすいと思います。このマップは決して自分だけのためにではなく、「銀行など資金調達先のため」にもメッセージが届くように書かなければいけません。誰が見ても目的地がわかるマップのような事業計画書を作りましょう。
以下11つの質問に答えるように書いていくと良い事業計画書を作成することができます。
- テーマを一言で表すなら何?
- どんな商品・サービスを提供するの?
- 社会で求めれている理由は?
- 需要はどれくらいあるの?
- 強みは?
- 実現できる可能性はどれくらい?
- 将来的に大きくなる可能性はある?
- どのくらいの資金が必要になる?
- 計画通りに進んだらいくら売れていくら支払う?
- 結果どのくらい収益を得られる?
- どのくらいのペースで返済できる?
事業計画書の作成が終了したら、ついに「資金調達」です!
事業に必要な資金を調達しに行こう
事業を行う上で資金は「資源」です。資源なくしては会社を動かすことができません。
一般的に考えられる資金調達方法は6つあります。
- 自己資金
- 他企業からの出資
- 銀行などの金融機関で借り入れ
- 国や自治体からの補助金・助成金
- 家族・友達から借りる
- クラウドファンディング
この6つの資金調達方法の中でもお勧めなのは「4.国や自治体からの補助金・助成金」を活用することだと思います。補助金・助成金は「返済する必要がない」ということが大きなメリットです。
会社の設立場所を決める
会社の設立場所は「オフィス」か「自宅」の2つの選択肢があります。
多くの方が起業したばかりで資金に余裕がないことを考えると、オフィスより自宅を利用し、資金を節約したいと思うでしょう。しかし、そこで敢えてお金を出してでもオフィスを借りるべき理由が3つあります。
何が何でも事業を伸ばしていかなくてはいけない状況になる
オフィスを借りると、固定費(賃料)が毎月発生します。オフィスの大きさにもよりますが、月に15-30万円は必要になるケースが多いです。
そのため、何が何でもお金を稼がなくてはいけなくなり結果的に仕事に集中できるようになります。
仕事とプライベートを区別できる
多少無理をしてでもオフィスを借りることで仕事とプライベートを分けることができます。これは長期的に考えたときに非常に大切なことなんです。オフィスでガッツリ仕事をして、家で身体を休めてリラックスする。メリハリのある生活が成功へのカギです。
社員が増えたときにストレスがない
「会社を大きくするぞ!」という意気込みで起業するなら、社員が増えていくことも頭に置いておかなければいけませんね。オフィスを持っていれば、社員が増えた時にも対応しやすくストレスがなく仕事ができます。
取引先が訪問された際に会社としての印象を残すことができる
会社を興したばかりのときは、取引先を増やすためにたくさんの会社へ訪問することになると思います。そのため、オフィスにいる時間よりも外に営業に出ている時間の方が長くなってしまう場合もありますね。
その一方で、事業を行なっている限り、取引先が自分の会社へ訪問する可能性も考えなくていけません。その際に、自宅の一室を事務所として使っているのは決して悪くなりませんが、「自宅を事務所にしている小さな会社」という印象が残ってしまいます。
取引先に「安心して取引が行える会社」と思ってもらうためには、オフィスを借りた方が効果的です。
会社設立登記や許認可など必要な手続きを終わらせよう!
最後の詰めの段階に来ました。
「株式会社を設立するために必要な書類」や「事業を行う上で必要になる許可・登録そして資格」の最終チェックをします。
株式会社設立の為の必要書類はかなり多くて準備をするのがとても大変だと思います。
もし、自分で準備するのが難しいと感じた場合は「会社設立代行」を行なっている行政書士事務所に依頼するにもひとつの手になります。
事業に関して許認可などが必要な場合もあるかもしれないので、わからない時は地域の「起業相談窓口」へ問い合わせてみることをオススメします!
お住いの「都道府県または市町村 起業相談」とネット検索すると最寄りの相談窓口を見つけることができます。
これで会社開業の手続きが全て終了。
ついに起業!事業開始です
8つのステップを経て、ようやく起業。
ここからが勝負です!取引先・社員を増やしてどんどん会社を大きくしていきましょう。
「本気で」毎日努力することで必ず成功できるはずです。
ただ、この「本気で」が以外に難しい。
経営者になるとサボることも一生懸命汗を流すことも「自分で選べる立場」です。
一番大切なのは継続的に全力で努力する「覚悟」かもしれませんね。
【まとめ】起業して成功をしたい夢があるなら今から準備を始めよう!
最近、独立に関して聞かれることが多かったので、今回の記事では会社設立までのステップをざっくりですが記事にしてみました。
将来的に起業を考えている人は、とりあえず行動することが大切だと思います!
「お金が溜まってから独立する」
「スキルを得てから独立する」
上記のような考えで結局ずっと独立できない人を多く見かけます。
お金を借りて事業を始めてしまい、やりながら返済、
やりながら勉強するのが個人的にはいいと思います。
本当にやりたい人はすぐに「行動」に移します。
多少のリスクを恐れず、成功を信じて動く行動力が大切ですね。
時間が一番大事。
機会損失を失わないためにもすぐに行動!これだけです。